全身の病気との関係
心疾患について
歯科疾患が原因で起こる心疾患には、細菌性心内膜炎、冠状動脈疾患などがあげられます。いずれも口腔内細菌が体の免疫機構でも死滅せずに血流にのり心臓に達した場合に起こり得ます。
糖尿病について
重度の歯周病では炎症細胞が生産するサイトカインのうち腫瘍壊死因子がインスリンの作用を弱減させ血糖値のコントロールがうまくいかず糖尿病が増悪することがあるという説があります。
低体重児出産 早産について
歯周病などの炎症細胞から放出されるプロスタグランジンE2、腫瘍壊死因子インターキロン-1などの起炎因子が胎盤を通過して胎児の成長を阻害し、低体重児出産を起こしたり、子宮筋の収縮、子宮頸部の拡張を引き起こし早産を起こしたりします。
呼吸器疾患について(特に誤嚥性肺炎)
病気や加齢により飲み込む力や咳をする機能が弱くなり、口腔内の細菌や逆流した胃液が気管に入りやすくなりそれが原因で肺炎を起こします。
なかでも歯周病の原因菌はは炎症を引き起こしやすく、誤嚥性肺炎の引き金になる可能性が高いといわれています。